豆知識コラム

どこか懐かしさを感じる『大正ロマン振袖』とは?

今ひそかに注目を集めている「大正ロマン振袖」をご存じですか?

華やかでありながらもどこか懐かしい雰囲気を漂わせる大正ロマン振袖は、成人式や特別なお祝いごとで着用することで、他の人とは一線を画す個性的な装いを楽しむことができます。本コラムでは、その魅力とともに、なぜ今大正ロマン振袖が若い世代の間で再び注目を浴びているのかを深掘りしていきます。

目次

大正ロマンとは?

そもそも「大正ロマン」とは、大正時代(1912年〜1926年)の日本で流行した文化や美意識を指します。この時期、西洋のモダニズムやロマン主義が日本に取り入れられ、日本の伝統的な文化と融合して独特のスタイルや文化が花開きました。

大正ロマンは、文学、美術、ファッション、建築など多岐にわたり影響を与え、特に女性のファッションにおいては、西洋のドレススタイルと和服が融合した新しいスタイルが生まれました。これらの服装は、今見ても新鮮でモダンな印象を与えることが多く、レトロでありながら洗練された美しさを持っています。

また、大正ロマンが反映された作品には、恋愛をテーマにしたロマンチックな要素が豊富に含まれており、その情緒的で甘美な雰囲気が「ロマン」の名にふさわしい豊かな感性を表しています。それらは現在においても多くの人々に愛され、ファッションやカルチャーの一環として楽しまれています。

 

大正ロマン振袖とは

大正ロマン振袖は、大正時代の文化や美意識を反映したデザインの振袖で、その時代特有の和と洋の融合が特徴的です。このスタイルの振袖は、色使いが鮮やかで、洋風の影響を受けた大胆な柄やモダンなデザインが取り入れられています。特に大きな花柄やアールヌーボースタイルの装飾が施されたものが一般的です。

大正ロマン振袖が人気の理由は、その独特のデザイン、歴史的背景、写真映えするビジュアル、そして様々なアクセサリーとの組み合わせが可能なことです。このスタイルは大正時代の和と洋が混ざったデザインを特徴とし、その鮮やかな色と大胆な柄が注目を集めます。また、その顕著な外見は写真にも映えるため、特にSNSでの投稿に適しています。和と洋の融合が提供する多様なスタイリングの選択肢も、個性を表現したい若者にとって魅力的です。これらの特徴が合わさり、多くの人々に支持されています。

 

デザインの特徴

独特の世界観を持つ『大正ロマン振袖』。

デザインの特徴をポイントごとに徹底解説します

 

  • : 豊かな赤色は情熱的で華やかな印象を与え、大正ロマンの特徴的な色の一つです。
  • : 洗練された黒は、他のカラフルな色とのコントラストを生み出し、モダンな感覚を強調します。
  • : 贅沢で神秘的な雰囲気を持つ紫は、大正ロマン振袖によく使用される色です。
  • ベージュやクリーム色: これらの柔らかな色は、古典的で上品な印象を与えるため、大正ロマンスタイルにしばしば採用されます。
  • 深い緑色: 自然を思わせる落ち着いた緑色は、和服にもよく用いられ、大正ロマンの振袖にも取り入れられています。

 

  • 大きな花柄

大正ロマン振袖には、しばしば大きくて目を引く花柄が用いられます。これにはバラや椿など、具体的な花が描かれることが多く、色彩も鮮やかでダイナミックです。これらの花柄は、自然の美しさを際立たせ、装着者に華やかさとエレガンスを与えます。

  • 洋風の幾何学模様

洋服に見られるような幾何学模様も大正ロマンスタイルで採用されています。これにはチェック柄やストライプ、アールデコ調のデザインが含まれることがあり、和服に新たな視覚的興味を加えます。この種の模様は、振袖に現代的な感覚と洗練をもたらします。

  • ストライプ

ストライプは、シンプルながら効果的なデザイン要素で、直線的でモダンな印象を与えます。大正ロマン振袖では、しばしば派手な色合いでストライプが施され、和の伝統的な要素と融合しています。

  • 和と洋の融合

大正ロマン振袖の最大の魅力は、和服の伝統的な美しさと、洋服のモダンな要素が見事に組み合わされている点です。これにより、独特の時代を超越したスタイルが生まれ、特に若い世代の間で人気を博しています。このスタイルでは、西洋のアクセサリーやヘアスタイルを取り入れることで、完全に個性的なファッションステートメントを作り出すことができます。

 

生地

大正時代のスタイルを再現したい場合、生地にこだわることが特に重要です。その時代の着物は主に絹で作られており、その上質な質感と光沢が特徴です。当店「えどしるふ」では、振袖の約9割が正絹で作られており、本格的な大正ロマンスタイルを求める方に最適です。絹の振袖は、柄や色だけでなく、生地の質感にもこだわり、時代の雰囲気を色濃く反映させています。正絹の振袖を選ぶことで、特別な成人式の装いが一層引き立ちます。

 

コーディネートポイント

小物選び

大正ロマン振袖の魅力を最大限に引き出すためには、和装と洋装の小物を上手に組み合わせることが鍵です。

 

  • 帯 

小紋や幾何学模様など、西洋の要素を取り入れたデザイン

  • 帯〆・帯揚 

洋風の色合いや素材を選び、帯〆にはビーズやラインストーンが施されたものを選ぶことで、より洋装のアクセントを加えることができます。帯揚はシルクやサテンの光沢のあるものを選んで、モダンな雰囲気をプラスします。

 

色の組み合わせ

 

  • コントラストの活用

大正ロマンスタイルで特に人気のあるのは、明るい色と暗い色のコントラストを活かしたデザインです。例えば、ビビッドな赤や青を基調とした振袖に黒や深い紺の帯を合わせることで、色の対比が際立ちます。このようなコントラストは、視覚的に引き締める効果があり、全体的な装いをよりエレガントに見せることができます。

 

  • パステルカラーの導入

一方で、柔らかいパステルカラーを取り入れることで、優しげで温かみのある雰囲気も演出可能です。ラベンダー、ペールピンク、ミントグリーンなどの淡い色合いは、大正ロマンの繊細な美しさを表現するのに適しています。これらのカラーを小物や帯揚げ、重ね衿に用いることで、振袖全体に柔らかさと女性らしい優雅さを加えることができます。

 

  • 現代的なアレンジ

さらに現代の大正ロマン振袖スタイルでは、これらの伝統的な色使いに新しい解釈を加えることも一つの方法です。例えば、クラシックな花柄にモダンな幾何学模様の帯を合わせたり、洋服でいうところの「カラーブロッキング」技法を着物で表現するなど、新旧の要素を融合させることができます。

 

 

ブーツ・パンプス

靴選びも、振袖の大正ロマンスタイルを完成させる重要な要素です。特に、レトロ感溢れるデザインのブーツやパンプスは、このスタイルにぴったり合います。大正ロマンの着こなしは、和と洋の融合が特徴的であり、それを表現するには靴選びがカギを握ります。

 

  • レトロなブーツ

大正ロマンにおすすめの靴として、レトロなデザインのブーツがあります。これらのブーツはしばしば装飾的な要素が加えられており、ヴィンテージ感を演出します。例えば、レースアップブーツやベルベット素材、刺繍入りのブーツなどが大正ロマンの雰囲気にマッチします。また、少しヒールがあるブーツを選ぶと、振袖のシルエットが美しく見え、女性らしい姿勢を強調できます。

 

  • エレガントなパンプス

大正ロマンのスタイルに合わせるもう一つの選択肢は、エレガントなパンプスです。パンプスもまた、異国情緒あふれる装飾が施されたものや、ビジューやビーズ、リボンなどで飾られたデザインが理想的です。色に関しては、振袖の色や柄と調和するように、アンティークゴールドやクリーム色、深みのある赤などを選ぶと良いでしょう。

 

これらの靴は、大正ロマン振袖の総合的なスタイルを引き立てる役割を果たします。レトロなブーツやエレガントなパンプスを選ぶことで、一層洗練された印象を与え、大正時代のロマンティックな雰囲気を現代に蘇らせることができるのです。

 

手袋

  • レースの手袋

レースの手袋は、その繊細な透け感と繊細な模様が特徴で、大正ロマンの雰囲気に非常にマッチします。レースの手袋は、振袖の色や柄に合わせて、ホワイト、アイボリー、または淡いパステルカラーを選ぶと良いでしょう。これらは特に春や初夏の成人式に向けて、爽やかでロマンティックな印象を与えます。また、レースの手袋は、振袖の袖から少し見える程度に着用すると、エレガントな女性の手元を演出できます。

 

  • シルクの手袋

シルクの手袋は、その滑らかな質感と上品な光沢で、振袖の着こなしを一層豪華にします。シルクの手袋を選ぶ際は、振袖の主要な色と調和する色を選ぶか、あえてコントラストを効かせる色を選ぶと、スタイルに深みが出ます。例えば、深い紺や黒の振袖には、クリーム色や金色のシルク手袋が美しく映えるでしょう。

 

手袋スタイリングのポイント

手袋を振袖と合わせる際には、その他のアクセサリーとのバランスを考慮することが重要です。振袖が既に華やかな場合は、手袋は控えめなデザインを選ぶことで全体のバランスを取ります。また、手袋を主役にする場合は、その他のアクセサリーをシンプルにし、手袋が映えるようにスタイリングします。

 

アクセサリー

大正ロマンスタイルの振袖に合わせるアクセサリー選びは、その全体の雰囲気を格上げする重要な要素です。特に時代を感じさせる洋装のアクセサリーを取り入れることで、和装の伝統的な美しさと洋装の洗練されたエレガンスが見事に融合し、独自のスタイルが完成します。

 

  • 真珠のネックレス

真珠のネックレスは、その優雅な光沢でどんな振袖にも上品な印象を加えます。特に白やクリーム色の真珠は、振袖の色と自然に調和しやすく、柔らかな光を放ちます。長めのネックレスを一重にしてシンプルに着用するか、短めを重ねづけして豪華な装いにするか、振袖のスタイルに合わせて選ぶことができます。

 

  • アールデコスタイルのブローチ

アールデコスタイルのブローチは、1920年代から30年代のデザインが特徴で、幾何学模様や対称的なフォルムが魅力です。これらのブローチを振袖の帯や胸元に添えることで、モダンでありながら古典的な洗練を加えることができます。色石やメタルの輝きが振袖の布地と対話し、非常に魅力的なアクセントとなります。

 

  • ヘッドドレスとイヤリング

昔の洋画にインスピレーションを受けたヘッドドレスやイヤリングも、大正ロマンスタイルには欠かせないアイテムです。ヘッドドレスには、レースやビーズ、羽毛を使ったものが適しており、髪型に合わせて華やかに装飾することができます。また、アンティーク風のイヤリングは、耳元で上品に輝き、振袖の美しさを一層引き立てます。

 

これらのアクセサリーを選ぶ際には、振袖自体の色や柄と調和する色を選ぶことが重要です。派手すぎず、しかし存在感を放つアクセサリーを選び、大正ロマンならではのユニークな世界観を表現しましょう。このようにして、和と洋のエッセンスを巧みに組み合わせることで、成人式や特別な日にふさわしい、記憶に残る装いを完成させることができます。

 

大正ロマン風 ヘアスタイル

大正ロマンスタイルの振袖に合わせるヘアスタイルは、その独特のレトロでエレガントな雰囲気を引き立てる要素が重要です。

 

  • クラシックなおかっぱボブ

大正ロマンにはクラシックなおかっぱボブが非常によく合います。額を出した清楚な前髪と、耳周りをきれいに見せるカットは、大正時代のモダンガールのイメージを思い起こさせます。ヘアアクセサリーとして、シンプルなリボンや小さな花を用いると、さらに時代感が出て素敵です。

 

  • ローバン

ローバン(低い位置で結ぶシニヨン)は、大正ロマンの振袖にマッチするクラシックで上品なスタイルです。髪の毛を首の後ろでまとめ、緩やかなカーブを描くようにして優雅さを演出します。このスタイルにはビーズや真珠のヘアピンを加えると、より華やかになります。

 

  • フィンガーウェーブ

1920年代の流行だったフィンガーウェーブは、大正ロマン振袖にも非常に合うスタイルです。この波打つようなエレガントなウェーブは、レトロな雰囲気を強調し、洗練された大人の魅力を引き出します。振袖の装いにクラシカルな美しさを加えたい場合におすすめです。

 

  • ハーフアップスタイル

ハーフアップスタイルは、ヘアの一部を後ろで束ね、残りの髪を垂らすスタイルで、可憐で女性らしい印象を与えます。カールを加えたり、小さな花やビーズのヘアアクセサリーを加えると、大正ロマンの雰囲気をより一層引き立てることができます。

 

お客様コーディネート ご紹介

実際のお客様がどのように大正ロマン振袖を着こなしているかの例をここで紹介します。

 

大正ロマンな前撮り撮影

大正ロマン振袖を選んだあなたには、喫茶店や洋館でのプレミアムな前撮り撮影を特におすすめします。

 

喫茶店での撮影

レトロな喫茶店は、大正ロマンスタイルの振袖に最適な背景です。昭和初期から昭和中期の古びた喫茶店の内装は、大正ロマンの雰囲気と驚くほどよく合い、振袖の美しさを際立たせます。ここで撮影することで、クラシックで洗練されたスタイルが生まれ、現代の写真とは一線を画した、時代を超えた美しさを演出できます。

撮影のポイントは、喫茶店のインテリアと振袖のカラーコーディネートに注意を払うこと。店内の木製の家具や古典的な壁紙、照明と振袖の色が調和するように選びましょう。また、店の窓から自然光が入る時間帯を選ぶと、柔らかく温かみのある光で撮影できます。

 

洋館での撮影

洋館はその壮麗な建築と細部にわたる装飾が特徴で、大正ロマン振袖の華やかな雰囲気と完璧にマッチします。豪華なステンドグラスやエレガントな階段などの要素は、振袖の豊かな装飾をさらに際立たせ、かの大正時代にタイムスリップしたような特別な写真撮影が可能になります。このような背景で撮影することで、成人式の記念撮影が一層ユニークで印象的なものになり、忘れられない思い出として残るでしょう。

 

当店えどしるふでは洋館(旧網干銀行湊倶楽部)でのプレミアムロケーション撮影が可能です◎

撮影についてはこちらからご覧ください!

 

旧網干銀行湊倶楽部

旧網干銀行は、大正11年(1922年)に網干銀行本店として竣工。煉瓦と木造で組み上げた構造に、円形の玄関廻りとドーム屋根を特徴とした、歴史的建造物です。

普段はレストランとして営業している洋館を貸し切っての撮影になります。

大正時代に建てられた洋館でのロケーション撮影。映画のような世界が日常とは違う雰囲気をつくります。

旧網干銀行湊倶楽部についてはこちら

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

大正ロマン振袖は、和と洋の文化が見事に融合した独特のスタイルを提供します。この時代特有のエレガントなデザインは、振袖に取り入れることで、現代の成人式でも昔の魅力を現代に蘇らせることができます。

特に、レトロな雰囲気が好きな方や、個性的なファッションを求める方におすすめです。大正ロマン振袖で、成人式という特別な日を迎えてみませんか?

 

当店えどしるふは700着以上の豊富なラインナップからあなただけのこだわりの1着を見つけることができます!お客様一人ひとりに合った個別のアドバイスと豊富な選択肢を提供しております🥰 事前にご予約いただくことで、専門スタッフがお客様のニーズに合わせて丁寧に振袖選びのお手伝いを行います❕ お母様の振袖の再調整や最新のトレンドに合わせたコーディネートの相談も可能です◎!

お気軽にご予約ください、当店のスタッフ一同、心よりお待ちしております☺️💖

 

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